米国証券取引委員会（SEC）は、2024年度に82億ドルの金融救済を達成しました。これは、執行措置が減少したにもかかわらず、重要な成果と位置付けられています。その中で特に注目を浴びたのが、Terraform Labsに関連した罰金です。
Terraform Labsからの45億ドルの罰金は、年間の金融救済の56%を占めました。このケースは、2022年のTerra/Luna崩壊に関わるもので、SECの歴史で最大の金銭的判決の一つとなりました。これにより、暗号資産市場への影響も大きく、投資家に大損害を与えました。
Terraform以外では、SECはSilvergate Capitalとの和解を実現しました。これは、FTXを含む顧客に関する誤解を招く情報開示を行ったためのものです。BarnBridge DAOも、証券登録を怠ったことでSECの訴訟対象となりました。
SECはまた、投資家保護のために3億4500万ドルを返還し、2021年以降の返還総額は27億ドル以上に達しています。それに加え、45,130件の情報提供や苦情等を処理し、内部告発者に対しては2億5500万ドルの報奨金を提供しました。
しかし、その執行戦略には批判が寄せられています。批評家たちは、大規模な罰金がシステム上の問題に十分対応できていないと指摘しています。そのため、SECの真の使命が果たされているか疑問視されています。
